9月17日(日)生活・学習サポーター養成講座第2回目が開催されました 

目次

おかげさまで 全ての講座が満席でした!
ご参加いただいた皆様、多大なるご協力をいただきました講師の先生方に心より感謝申し上げます。                                   

  1. 宮崎市における特別支援教育について ~特別支援教育支援員の現状と課題~

    現状について

    特別支援教育支援員には4種類   *(R5度の配置人数)
    ・授業スタッフ:特別支援学級にて授業のサポート:要教員免許(15名)
    ・コーディ―ネータ―サポートスタッフ:特別支援コーディネーターの負担軽減:要教員免許(14名)
    ・スクールサポーター:通常学級にて発達障がい等のある児童への支援(72名)
    生活・学習アシスタント:下肢等の障害児童への支援(60名)   

    課 題

    人材の確保:募集に対する応募の割合が少ない。
    支援員の悩み:現場の支援員がジレンマを抱えている。   
    →アンケートから「学級担任との連携」「書くことが難しい時の支援の手立て」「要約筆記」「集中できない場合の対応」

    課題に対する市の取り組みとして
    人材の確保については:情報発信の工夫、服務等の丁寧な説明と学校での対応
    支援員の悩みについては:年2回の研修の実施
  2. 宮崎県の特別支援教育の現状と課題

    障害者権利条約対日審査勧告を受け、宮崎県でも質の高いインクルーシブ教育の推進に向けて取り組みが始まっているとのことでした。

    現状について
    宮崎県の特別支援学級・通級指導教室の設置状況について、宮崎県の増加率は他県と比べても多いという結果をデータを示して説明されました。
    特別支援教育エリアサポート体制拠点校、学校巡回支援やエリア研修会等、支援の必要な子ども達の支援の為に先生方を手厚くサポートする専門家チームが7つあり、エリアサポートシステムが構築されていることを教えていただきました。
    また、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業づくりハンドブックを作成され全校配布し活用されているということでした。
    ★スクールワイドPBSについて積極的に取り組んでいる

    課 題
    ・特別支援学級は市町村によって設置数に差があること。
    ・中学校では支援体制が手薄となりがちであること。
    ・支援の必要な児童生徒の増加によって、学級数を増加するとしても予算や人員配置の問題をクリアせねばならず 難題であること。

    今後の方向性として

    ・通級指導教室の増設
    ・児童生徒に負担がかからないための自校通級や巡回による通級指導等を行う。
    ・通級指導教室を学校単位の設置から、地域単位の設置を進め、設置校は拠点校としての役割を担う。
    ・令和8年度からは、通級による指導担当を複数人としOJTとして人材育成の推進を図る。

    ※OJTとは「On-The-Job Training」職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身に付けさせる教育方法
  3. 発達障がいとインクルーシブ教育

    西永先生からは、グローバルな視点で見た諸外国の「障害や特別な教育的ニーズのある子ども達の割合」についてや障害者権利条約の歴史、合理的配慮の考え方、学びの多様化等、多角的な視点からインクルーシブについてご講義いただきました。

    障害者権利条約委員会による審査勧告
    分離された特殊教育の廃止と質の高いインクルーシブ教育の推進の勧告。しかし、諸外国では…の切り口が非常に新鮮でした。

一日を通してつながることが多く、有意義な学びとなりました。
本当にありがとうございました。
途切れない支援、親と学校だけではなく横につながり、福祉・医療のスタッフも一緒に考えてサポートできる体制が整うと良いなあと思いました。

県の取り組みについて現状を知ることが出来て良かった。高等学校の特別支援教育は、進学校だけではなく実業系の高校にも必要であると感じた。
また、進学、就職に際し多業種でのサポートへとつながる体制作りも急務だと思う。

今後、もっと教育と福祉の連携を図ることが必要だと思っていたので、
今回学びを深められて良かった。

宮崎県は全国的に見ても特別支援教育を必要としている児童が多いという事実を知り、驚きました。
声を上げる方が増えた事は良い事だと思いました。

スクールワイドPBSについて初めて聞いた。
とても大切な取り組みだと思う。
モデル校に見学に行き、意見交換がしたいと思いました。

障害者権利条約委員会の審査報告の「分離された特殊教育」への考え方が大変よくわかりました。インクルーシブ教育の考え方の歴史がわかりとても勉強になりました。

特別支援教育について、多くの方が様々な役割を持っている事を知ることが出来ました。
通級拠点校、素晴らしい取り組みだと思いました。

頑張ればできるのではなく、できるから頑張れる!
本当にその通りだと思った。
インクルーシブ教育について、よくわかっていなかったのですが西永先生のお話を聴いてとてもよく理解できました。
今まで聴いた講義の中で一番わかりやすかったです。ありがとうございました。

次回のご案内
日時:10月14日(土)10:00~14:40
場所:宮崎大学附属図書館1階 ワークショップコート
連絡事項:宮崎大学木花キャンパス内の附属図書館となります。医学部のある清武キャンパスではありませんのでお間違えの無いようにお願い致します。
★詳細はお申込みの方に個別メールでご連絡いたします。

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